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アーマルドは パワージェムを つかった!

化石ポケモンにパワージェム下さい。モブ(@XXXrhsx)の雑記になってます。

【種族統一 Advent Calendar 2022】種族統一勢の見えているセカイ

 

 この人たちのせいで書きました。種族統一アドベントカレンダー2022の怪文書枠で出走です。フルゲート12枠15番人気くらいの気持ちで書いています。

 種族統一 Advent Calendar 2022 - Adventar の企画記事となります。前々日はらくとせさん、前日はラウンさん、明日は狐目さん、明後日はいでんしさんと連綿と25日まで続いていく、参加型の企画です。日めくりで種族統一についての記事や動画などが投稿されていきます。よければ他の人の物も覗いてみてください。

 

 記事概要

 この記事で語っていくのは、Twitterにいる種族統一勢がポケモン漬けの生活の中で何をどう受け取っているのか、ということをモヴという一個人から抽出して書き出してみたものです。あくまで個人的体験談ですが、種族統一をやっている方々は以下に書かれた事項が1%も当てはまらないということはない(はず)です。種族統一勢の部分事象ということで、種族統一勢でないと言い張る方でも少しでも当てはまるならば種族統一勢であることは確実だと思います。

 

 つまるところ、エッセイのような軽くテキトーな記事なので、ゲーム脳*1、幻覚・幻聴、自己中心的性格表現などの表現を以下の文章に含みます。気分を害されたらブラウザバックを推奨し、用法用量を守ってお読みください。

 

黒字は本文、緑字は見出し、薄赤字は口語体で筆者の気持ちを表したものである。始めの稿や結びの稿は敬体であるが、本文は常体のものが多い。またその中にも口語体が混ざるため、色分けはしていても文章として読みづらいものとなっていることをご了承いただきたい。

 

 ポケモン対戦動画・ポケモン解説動画を見ている時

 ポケモン動画というコンテンツはその表現力において多種多様であるが、その構成に関わらず視聴理由としてはサムネに釣られる、シリーズとして見ていく、検索に引っかかったので視聴する、といったことが挙げられるだろう。私としては、サムネにガラル化石ポケモンが映っている動画、シリーズとして化石統一をやっている動画や化石ポケモンが出るような岩タイプ統一の動画を探して視聴することがある。

 要するに、なんとはなしにポケモン関連の動画を検索した際の視聴理由の大体は「推しポケがいるかどうか」なのではないだろうか。そうやって見つけた動画/生放送を見ている際の私がどのような気持ちなのかを箇条書きにして綴っていく。

(以降、この記事では”私が”と表現する際は”我々種族統一勢が”と同定義である。主語を拡大化しているが、「あ~わかるわそれ」となった瞬間、”こちら側”である、というのがこの記事の趣旨となる。一緒に種族統一、しよう!

 

・いわゆるテンプレートな型の推しのポケモンを使っている対戦動画について

 …割と普通のランクマ動画などでよくある。世の中の対戦動画の6割はこれ。

~いいよね、その型。使い勝手良いし、パーティの穴を埋めるというよりかはそのポケモンを入れる時の単体としては採用理由になるよね。でも普通すぎて欠伸が出るな。~

・自分の予想外の型で推しのポケモンを使っている対戦動画について

 …タイプ統一やランクマ上位勢などの動画では実用的な型(そのPTでは他に替えが効かない一匹)が見られることもある。また、縛りプレイや何でもかんでも役割論理仕様に育てるといった変わり種の動画でも、推しが出てくると嬉しいものである。どちらにしても前衛的で、真似したくなるものが多い。

~えー!そんな使い方するんだ。でも意外と噛み合ってるし、要素を分析すれば自分でも使えそう。ちょっとこれを基にして育成してみようかな。いい経験になるなぁ。~

・推しのポケモンがあまり上手く活躍させられなかった動画について

 …自分の推しがマイナー寄りだとよくある。そしてこの手の動画に限って、使われる型はテンプレであること間違いなし。

~確かにその型なら使いづらいだろうな。あるいはこの子のスペック的には厳しいだろうな。でも、ポケモンを言い訳にして自分のプレイングやパーティバランスを見直さないような投稿者だったら〇すぞ、お前の方が非は重いんだからな。~

・特定のポケモン解説動画について

 …大体がそのポケモンが歩んできた不遇の歴史を笑うコンテンツにするものであることが多い。そうでない少数のものは、自分の知らない媒体での活躍などを伝えてくれる優良な動画であるため、地雷とわかっていても軽く確認せざるを得ない。

~笑いものにしてたら〇す。いくらお前がその子を好きだろうと、その不遇さを自嘲することよりも愛が上回っていることを確認できないようであれば、私は今後お前の動画を一切見ないし、そういう人であるという色眼鏡をかけて毛嫌いすることとする。~

 

 

 嫁や相棒じゃないが複数体育成したことがあるポケモンに対して

 ポケモンというのは900を超えるキャラクターを含むコンテンツである。ポケモン本編であっても、その世代でしか使えない!ということはほとんどなく、大体が2つ以上は世代を跨いで使用することが可能である子が多い。

 そのため、別に自分の推しでなくとも触れる機会のあるポケモンの数は圧倒的に多い。旅パに入れていた、孵化や捕獲要員、ランクマなどで一緒に潜った…推し以外のポケモンとの想い出もたくさんあるのがポケモンというゲームのいいところであると考えている。私も化石ポケモンたちが大好きではあるが、幼少期から推しているジュカインや共闘する機会のあったアオガラス、たまたま育成機会に恵まれたシルヴァディなどについて思う所はかなりあるので、その想いを綴ってみた。

 

 いやぁ君かぁ。たしかに複数体育成してしまうくらいには好きだけど…思い入れはあるけど…

 親友ではないけれども、たまに会った時にとても話が盛り上がるような、近くて遠い関係。普段使いしている箸やネクタイくらい、無くなるとちょっと心が寂しいけれども普段は意識しないし雑に扱っている感覚。好きなんだけどね?目に入れても痛くないとは言えないよね。すまん。

 

 

 現実でモチーフになったものや近いものを見た時

 ポケットモンスターは元々が現実世界での虫捕りなどを元に出来上がった冒険譚である。虫や魚、植物にトカゲや鳥に夜に見るお化け*2などなど、現実に実在/非実在のモチーフがあることが多い。カエルが元になっているものであるフシギバナが好きならば、ガマゲロゲドクロッグも憎くなくなるのはモチーフごとのカテゴライズが関係しているのは間違いないだろう。

 その時の気持ちはこういうものではなかろうか。

 

 ああ、いいなぁ。キミを基にしてあのポケモンが出来上がったんだよね。あんまり詳しくないし、もしかしたらそこまで好きでもないけど、キミがいるということに感謝しておきたいと思うな。

 

 さて、この症状が進むとゲーム脳になってくる。

 元ネタを見るだけで浮足立つ気分になり、元ネタから推しポケモンに活かせる知識がないかを考えてしまう。化石を見たら、化石ポケモンやそれ以外で育成したポケモンのNNに使えないか種類を確かめてメモしてしまう。古生物の情報を得たら、新しいポケモンの型に使えないかと内容を検討していってしまう。ちょうど次のような感想と共に。

 

 ふむふむなるほど。この情報を得たことで新しい型を思いついてしまった。やはりこういった日常から新たな知見をもたらしてくれる推しポケがいるということは、恋をしている時のように現実世界を綺麗に照らしてくれる…!感謝しかない。

 

 私はこういった考えに支配されたことによって狂ってしまった。

 例えば「エーギロカシスというアノマロカリスの仲間がいた。①なんとカンブリア紀の有名なアノマロカリスよりも2倍も大きく、触手で生き物を捕まえて口に持っていくプランクトンを食べるろ過食へと変化していた。②彼はオルドビス紀、つまり仲間が生まれたカンブリア紀よりも後の時代に生き延びるために進化してこうなっている。」という文章があるとする。

 そんな文章が「アノマロカリスをモチーフにしてアーマルドができた。②ということはアーマルドも新時代を生き残るために新しい可能性を考える必要がある。また大きいことからH振りとしよう。また、①から考えるとアーマルドの普通の型から別の型にしてみたいので、特殊技をメインに使わせよう。以上からHCアーマルドでめざ炎あたりのいい技範囲の子を作ろう。」と変換される。

 化石ポケモンを推し始めて2年経った頃の自分がこうなってしまったことや、セキタンザン好きも石炭や蒸気機関に詳しくなろうとしているという例がある。たぶんランクルス好きはホムンクルスに詳しくなければモグリの扱いを受けるだろうし、ハリーセン好きはハコフグはフグ科ではなくフグ目だとか当たり前のように知っているだろう。ドラパルト好きはステルス戦闘機のF-35Aに惹かれたりディプロカウルスの標本がある博物館を知っていたり、サンダー好きはドイツのスポーツカーのイエローバードについての軽い知識とかを持っているかもしれない。日常まで推しで染まるということはこういうことだ。こわい。*3

 

 Twitterを見ている時 他に推しに狂っている人を見た時

 Twitterというのは一個人が発信者である。今までの世界は日記やラジオでのハガキ投稿くらいしか一般人の姿ということは見えてこなかった。しかし、現在の世の中はこんな人もいるのか、と思えるくらいただの一個人が有用な研究をしたり情報を纏めて発表したりなどする時代である。一般人の中にもやはり個性となるべき狂気的な部分があるのが明らかになっているのだ。Twitterとは、そのような狂気を探しやすい場所であると言える。

 上記のように元ネタを見て新しいポケモンの型を考える者、特定のポケモンのグッズをたくさん集める者、特定の色違いポケモンを集めたりする者、等身大の推しのぬいぐるみを自作してしまう者など、推しに狂う人を観測できる。そういった人々を見た時の私の感想は以下のようなものになる。

 

 そんなことをするなんてなんて凄い人なのだろう。そんなことを考えて実行するなんて、目から鱗が落ちる思いだ。でも、私にも可能な範囲で、あるいは私の推しで同じことや似たようなことができるのではないだろうか…?いつかやってみたいものだなぁ。でもそれはそうと実行したということはちょっと自分と同じ人類であるか信じがたい偉業であることから畏怖の念を抱いておこう。

 

 他人のことを「うわこわ」などと言う人ほど、創作/行動意欲の高い人から新しいエネルギーを貰っている。

 思えば中世の科学の発展は、貴族の道楽から来ている。*4マチュアのやることの中にも素晴らしいことがあるというのは当然だ。もっとわかりやすい例で言えば、Wikipediaは個々人が勝手に作り上げる集合知の辞典であり、一般人の集った結果だ。一般人のやること、恐るべし。

 

 

 感想

 ポケモン漬けの生活の中で、種族統一勢というのは色々なことを考えている。他者がきちんとそのポケモンを理解しているということへの称賛や共感、理解していなければ翻って憎悪になること。新しい視点を探すために他者から情報を得ることで、相手への敬意と畏まりを感じること。自身の中での好きなものへの付き合い方。日々是精進という言葉があるが、まさしく生きている日々すべてが糧になる言葉に溢れているのである。セカイからインプットをし、自身の表現としてアウトプットを推しで行う。種族統一勢でなくとも、創作をする人にとっては(勿論ポケモンの育成も一種の創作と言える)当然のことであろう。

 そして今回、自身の気持ちを振り返ることで新たなことが見えてきた。私のような種族統一勢というものは、心の中で喋りたいことがとても多い。*5自分の好きな子だからこそ、語りたがりなんですよね。つまるところポケモンマニア(古いタイプのオタクと言った方がいいか?)。積もる話を聞いてあげればいくらでも語りが出てくる。サシ飲み配信*6やしゃらくせぇラヂオ*7で見ていれば、個々人で話が長くなるのはよくわかる。

 もちろん、こういった度が過ぎるような人だけが種族統一という界隈にいるわけではないだろう。しかしながら、同じポケモンを複数体育成してしまうという人間は、自身の中にあるコトバが多いのではないだろうか。自分の創作表現を種族統一として生み出しているということは、種族統一の数や個体が多かれ少なかれ、創作において語りたいことや今後語っていきたいことに溢れていると言っても間違いではないはずだ。

 1人だと行き詰るからこそ、気分転換をしたり他者からモチベーションを得るというのは研究でも趣味でも大事なことである。そうしてゲームのポケモンと向き合う以外のセカイからフィードバックできる力を得るということは、種族統一できるほどの推したちがいるからであり、また自身のアウトプットの賜物なのかもしれない。*8これからも種族統一をし、種族統一から得る、自身の創作物である種族統一とのそんな相互的な関係を築きあげられることが皆様もできることを心からお祈り申し上げます。

 

 最後に詩を贈ってこの稿を締めます。

嫁にも負けず 
友にも負けず 
不遇にもゲーフリからのリストラにも負けぬ
丈夫な言葉を持ち 
強欲はなく 
往々にして瞋からず 
何時も怪しく笑っている 
一日に推しの絵一枚と 
夢と電子の啼き声を食べ 
あらゆる事を推しの妄想に取り入れ 
良く見聞きし判り 
そして忘れず 
青い小鳥の人の林の影の 
小さな界隈の穴に居て 
東に迷える子供あれば 行って沼に落としてやり 
西に疲れた父あれば 行って推しの姿を見せてやり 
南に浮上しない人あれば 行って気ままに戻ってこいと言い 
北に喧嘩や訴訟があれば 界隈には要らないからやめろと言い 
互換切りのときは涙を流し 
新作に居ない時はオロオロ歩き 
皆にヤバい人と呼ばれ 
誉められもせず苦にもされず 
そういう者に 
私たちはなりたい 

*1:

ゲーム脳についての過去記事

ancientmovu.hatenadiary.com

*2:子どもの頃はいたと思っていただろう

*3:だがポケモンしか知らないよりかは、普通の人として隠れられるかもしれない。私は古生物についての本を読んでいるため、趣味がポケモンしかない、ということから逃れて古生物についてちょっと休日博物館とか行くという建前を作って飲み会をキャンセルする、みたいな使い方をしていたりする。

*4:もちろんこれはキリスト教の自然を解剖すれば神の作った世界がよくわかって素晴らしい、みたいなものではあるが、そういった教育論は割愛する。

*5:だからTwitterなんてのをやっているなんて茶々をここで入れたくなる。やはり心の声はうるさいものだ。

*6:カビ丸さん企画。種族統一アドカレ2020にも企画として行われ、YouTubeアーカイブあり。

*7:凸脇さん企画。Youtubeアーカイブあり、モヴも凸待ち配信にて出演済み。

*8:趣味を長く続けるコツはこれかもしれませんね。私ももう20年もスキーという趣味に付き合っていますが、倦怠期もありつつ拘りもありつつ周りの凄いことを感心しつつといった具合で、好きという気持ちだけでは続かない情報による向上心や自分の中でのプライドがあるような気がします。閑話休題