コロナ禍で出かけるのってどうなの?とかTwitterで言われるのもあれなのと、ツイートよりもブログ形式のほうがいいと思ったので日記を二つ書いておきます。1本目。
これをシリーズ化する気はないです。出不精ポケモンオタクに語るべき面白い日常なんてない。
久しぶりにブログを更新するので、こういうもので肩慣らししているんだなぁとでも思っていただければ幸いです。読みづらいとは思いますが、常体と敬体混じるあたりが肩慣らしということです。
1⃣農家的な日記
皆さんはシェア畑なるものをご存知だろうか?
その単語について簡潔に説明すると、「区画を借りて作物を育てるスペース」である。都会では最近、元駐車場などを崩して畑にし、その畑から小さな区画ごとに貸し出して、家庭菜園を行えるシステムが都会ではそこそこ流行っているらしい。農具や水道は管理会社から出たものをみんなで共有して使う、という方式であり、軍手一つで大根などを作れると考えると広まる理由について中々興味深く感じるものがある。
(余談。共有の農具とかは関係ない人に持ち去られて売られそうだよね。そういうのは普通に窃盗だからダメ、っていう道徳心が日本では割と育っていて平和だというのを垣間見れる例だと思う。閑話休題。)
その「シェア畑」を母親が借りたため、土づくり兼畝作りを手伝ってきました。
ヒキニートの僕が珍しく外出した理由は「タガヤシスト(後述)の気持ちを知る」ためです。ポケモンオタクの日記だからポケモンについて触れないとね。
・タガヤシストとは?
…たがやすという技の魅力に取りつかれた人々のこと。農家とも言う。色んなポケモンを作物にして喜んでいる。
味方と相手の場にいる草タイプ全員のACを1段階ずつ上げる技である「たがやす」。この技はすごい面白そうだ、人生で1回くらい使いたい…と思っていたので、「じゃあ追体験として実際の畑を耕せばいいのでは?!」と思い至り、土作りと畝作りをしてきた。
畝というのは、簡単に説明すると「土で作った鉢植え」である。地面は掘り進めるとどうしても硬い部分にあたってしまうので、そのままの土に大根を植えてもその固い部分にあたってしまい30㎝くらいしか育たない。そこで畝を作ると、周りから土を集めて地面よりも高く積み上げるため、20㎝の高さの畝を作れば50㎝の大根ができる、という寸法である。植物が根を張りやすいようにフカフカの土に「たがや」し、そのフカフカの土を使って畝を作る…都会では中々味わえない貴重な体験だった。ここで言う貴重な体験ということはつまり鍬を振るうのに慣れずに中々重労働だったということである。
さて「タガヤシストの気持ちを知る」という目的だが、結論から述べると「タガヤシストは大変な思いをして作物を育てている」ということを知れたことから、目的は達成できた。
畝にマルチというシートを張った状態にして雑草など生えづらくする工程を行ったり、
虫が寄り付かないように網を貼ったり、
時々網を開けて水やりなどを行っていたりするうちに、すくすくと植物が成長していく姿に少し感動を覚えたものである。
都会で農作をするというなんとも不思議なイメージのある日本語だが、自身の育てたものが成長する様子を見るのはとても心地良いものである。
タガヤシストたちも、ファイアローに怯えながら草タイプの(あるいは草タイプになった)作物を育てる構築を作るということは、こういう地味な作業と細やかな心遣いで成り立っているのだな、ということを追体験できたので、とても面白い出来事であった。
11月現在、最初に植えたキャベツや大根などがしっかり成長したので、収穫してぶり大根などにしていただいている。読者の中には都会に住む人もいるだろう、今から6世代を起動してタガヤシストになるか、土日の空いた時間でシェア畑を借りてみるのも面白いのではないか、と引きこもりの私が提案してこの稿を綴じることとする。