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アーマルドは パワージェムを つかった!

化石ポケモンにパワージェム下さい。モブ(@XXXrhsx)の雑記になってます。

やそ杯 モヴ視点 振り返り感想記

※2年前の記事、途中まで書き出しておいたものを放置していたということが今発覚したため、急遽登板させました。この状態であれば本当は1年半前に出せたものを旬が完全に過ぎた状態で出すことをお詫び申し上げます。

このページはモヴ視点で戦ったやそ杯のヘビボブロック及び決勝トーナメントの感想文です。何か皆様が強くなれるような有用なことを書くつもりはないですが、僕のガチ対戦での思考法を包み隠さずさらけ出すという意味では初めての試みだったのでやってみよう、という感じです。

相変わらず文字数が多いぞ!いつも通り目次があるから使ってくれよな!というか書こうと思ってた8月末と9月中旬をほっぽといて今書いてるの、自分にしか需要がないのを前提にしても要らないのでは…?

 

 

※本文についての諸注意

①基本的に備忘録、感想文です。ポケ勢としてわかりやすい例えを出すならばオフ会参加構築の紹介(とあとオフ会中のじゃれあいみたいなやつ)とほぼ同じ文章なので、この記事の需要はつまりそういうものです。

②「考察→立ち回り→感想」、といういわば「見せ合いから試合終了後の反省まで」のポケモン対戦一戦ごとの濃い振り返りを一つの記事に無理やりまとめているので、文章量が多いです。

③そもそもやそ杯の二つのリーグの優勝者(ぽっぽくん、ラプラスさん(@laprass56131))が既に記事をあげているので、「八十神ルールで勝つためには?!」みたいなのは、執狂譚(おすすめの実況者はきりりとギャドスさん、akiさんスギタケ上半身シーラカンスハミルトン全部面白いから見ろ見ろ見ろ)の動画と二人のブログを見てください。ポケモンのプールを絞ったメタゲームはいいぞ!

(ぽっぽくんの記事はこちら→https://poppo-poke.hatenablog.com/entry/2020/08/24/183112

 

やそ杯について

やそ杯については主催のミカンさんのこちらの記事を参考にどうぞ

【ポケモン剣盾大会】やそ杯 開催のお知らせ - ミカンBOX

簡単に説明すると

・みんなで使えるポケモン決めるよ

・自分が持ち寄ったポケモンは複数匹入れられるよ

・リーグ内は同勝ち数ならあみだだよ

というようなシングル見せ合い63です。楽しそう。

 

というわけで、ガラルの化石ポケモンを4匹、化石と相性補完が優れている飛行又はゴーストの補完枠から選ぶ際に、参加者内にゴースト統一の人がいるので恩を売りたいのと、進化前ポケモンを使えるポケモンの中に入れたかったことからニダンギルをパートナーズに登録した。

参加者のうち16人で一つのリーグを作ったため、80匹のポケモンの使用プールは二つある。今回参加したほうはこちら。

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結果的に使えるポケモンたちはこちらの60体と少し。化石が対処しづらいドラパルトが使用ぽポケモンから消えていること、ハガネールなどわかりやすいパッチラゴン対策枠がそこまでいないのでダイマックスパッチラゴンが比較的刺さりやすいことがコンペリーグの特徴だと判断した。
(余談:やそ杯やってる頃は夢にも思わなかったけど、上位禁止ランクマのルールでパッチラが使用率1位だから、みんなホルードとかマッギョとかトドンとか対策枠置いてるのはやそ杯のおかげで既視感感じましたね)

 

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そして運命のブロック分けがこちら。

えいじさん以外は初めまして。ここで軽く説明を入れると、めあさんは7月のランクマでレート2000越えの人、とんチキさんはポケモンサークル代表かつマイナー好き、えいじさんは観察力がすごい我らがえいじファミリー団長。

どれも違ったタイプでやりづらい相手なんじゃ~~~~~!(何がやりづらいかはまた後で各人に触れるときにやります)という思いが一番でした。

こうして、化石を入れたはいいものの、パッチラゴンしか脳みそにない男の戦いは始まったのであった。

(余談:7月入ってからのウオチルドンニダンギルに関してのツイートは実は意図的なブラフ。やそ杯に関しては本命は全部パッチラゴンなので以下の考察内容もそうであることを確認できると思われる)

 

1戦目:とんチキさん戦

事前考察

自分からマイナー好きと宣言するということは、例えばキリキザンを見てステロメタバ/プレッシャーギロチン/剣舞ふい/草結び持ちを瞬時に考えて、一番いい対応をとってくる、というタイプの人種である。奇襲が大好きな自分としてはやりにくい相手になる。

シザリガーレントラーバクオングフレフワンラフレシアというパートナーズの中から一体は出てくることが確実なため、トリル寄りのパートナーズたちの上をとれて弱点を突きまくれるf:id:ancientmovu:20200825165036p:plainシザリガー以外に一致技だけで広く殴り合える眼鏡ドラミドロトリックルーム持ちのポケモンランクルスなど)とその裏に対処をするためヨプのみ持ちキリキザンを基本にして、残りを広く八十神の中から選ばれそうな地面ポケなどの弱点カバー用にテキトー(エルフーンセキタンザンウオチルドン)に組んだ。

実際に組んだ際にルチャアシレの重さ、タラプブラッキーの突破不可能、コータスから展開するならセキタンザンで破壊するなどのある程度の指針をもって当日に臨んだ。

実際の対戦の流れ
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当日の対戦は上のような見せ合いに。こちらとしてはペンドラー展開にもトリル展開にもキリキザンで仕事できるので先発にキザンを選択、加速バトンが通っても裏を弱体化させるお香トリックエルフーンに信頼の珠f:id:ancientmovu:20200825165036p:plainを選択した。

とんチキさんは初手フレフワンの襷トリル(この子は挑発を受けないのでトリルが貼れる)を出して仕事をさせて退場。f:id:ancientmovu:20200825165036p:plainを倒せるトリルエースとしてガラガラを選出しダイマックスするが、こちらはエルフーンのトリックで時間稼ぎ、最後にお互いの信頼したエースというべきレントラーf:id:ancientmovu:20200825165036p:plainを出すことで雌雄を決した。

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反省会

とんチキさんが僕と同じくウルトラマンも好きそうだったので、正直に言うとスラン星人以外にも、スキューラも出したかった(ヘドラ東映怪獣)。試合展開も個人的には文句がないので、テキトーに型を決めたセキタンザンやウオチルドンは技スぺを見直してもいい感じか。

 

2戦目:めあ!さん戦(今のTwitterならカモミールさんでいいのかな)

事前考察

敵情視察のためにツイート確認しに行ったらランクマ強者だった。この時点で、普通にサイクルなど回して戦っても勝てないことが判明。よって、起点をしっかり作ってエースポケモンを通して殴り抜けることを中心として考えた。
めあさんのパートナーズはゴリランダーセキタンザンドヒドイデブラッキーf:id:ancientmovu:20201004170141p:plainである。めあさんが7月のランクマでレート2000に到達した際の剣舞ゴリランダーなどを思わせるような子も複数入ったパーティだ。f:id:ancientmovu:20201004170141p:plainを通すために、Sを最大限下げさせる尻尾トリックとお香トリックを2枚用意することで絶対に起点を作ることを必須にしたかったので、f:id:ancientmovu:20201004165949p:plainミミッキュを確定として残り3匹を考えた。

過去作ありルールのため、f:id:ancientmovu:20201010141142p:plainを倒すための毒眠る封印持ちのデスカーンシルヴァディまで考えたが、上二体のフェアリーの攻撃性能の低下を補うために1戦目でも採用した拘り眼鏡f:id:ancientmovu:20201004164532p:plainを採用。このままだと相手に蓄えるなど積み技のあるポケモンが出てきたときに突破が不可能になってしまうこと、パーティ全体のSが低く上から殴られるのを防ぐために積み技持ちかつf:id:ancientmovu:20201010141142p:plain牽制としてウルガモスを採用。ここまでの補完として、相手のf:id:ancientmovu:20201004170141p:plainはこちらに刺さる可能性があるので襷カウンター枠であり、また他のポケモンでは少し苦手そうなf:id:ancientmovu:20201010141052p:plainを見るために最速襷マッギョを最後に添えて完成した。

実際の対戦の流れ
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当日の見せ合いは上の画像の通りである。f:id:ancientmovu:20201010141027p:plainはAが高く、HBf:id:ancientmovu:20201010141338p:plainでもキョダイコランダで吹き飛ぶため、f:id:ancientmovu:20201010141142p:plainによる受け回しをされることを思考から放棄して選出予想を立ててしまった。初手f:id:ancientmovu:20201010141142p:plainならば最悪起点化できる欠伸トラバサミf:id:ancientmovu:20201010141707p:plain、こちらのポケモン全員を上から殴るエースバーンを上からお香トリックでなんとしてでも止めるf:id:ancientmovu:20201004165949p:plain、エース枠に信頼のf:id:ancientmovu:20201004170141p:plainを選択した。

 

試合内容は初手ギルガルドf:id:ancientmovu:20201010141707p:plainの鋼対面になり、素直な殴り合いで先にシャドボでf:id:ancientmovu:20201010141707p:plainが退場。こちらはf:id:ancientmovu:20201004170141p:plainを出してf:id:ancientmovu:20201010142129p:plainを処理、続くf:id:ancientmovu:20201010141052p:plainと対面する。f:id:ancientmovu:20201004170141p:plainダイマを切るが、

f:id:ancientmovu:20201010141052p:plainに耐えられて返しのメテオビームでほぼ削られる。f:id:ancientmovu:20201004170141p:plainで虫の息になりながら倒すが、相手は絶望のダイマ残しf:id:ancientmovu:20201010142017p:plainを繰り出す。こちらはクッションにf:id:ancientmovu:20201004165949p:plainを選択、上手く受け出せてお香トリック成功後ダイジェットで死んでいく。ラストはf:id:ancientmovu:20201004170141p:plainが上をとって辛勝をもぎ取った。

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反省会

ゴリランダーの処理もブラッキーの処理も雑にマッギョに任せようとしたのは間違いに思われる。耐久の高めなブラッキーギルガルドやセキタンザンをごり押しで疲弊させるドラミドロの選択ができれば満点だった。ここでのパッチラゴンやエースバーンの初手出現は、エルフーン引きやドラミドロ突っ張りでいいので、緊張は冷静さを欠くのがよくわかる。

また、1戦目で地面/飛行/電気/竜技構成にしているパッチを使ったのにこの試合はたしか地面技を格闘か何かに変えた気がするので、ブラッキー対策のナックルとはいえまずかったやもしれない。

感想戦では「エルフーンエスバの対面で裏のパッチが見えていることから追い風警戒のジェットよりもスチル優先だった」と聞いた時には、一戦一戦の反省会を大事にするのが勝利を重ねるレート勢の強みだということを学ぶ機会になった。

対戦後にサッカーのユニフォーム交換会…ではないが、加速フシデの余りを求められたので、代わりにうっかりやのパッチラゴンを貰えたのがよかった。性格がかわいいのと、実は両刀パッチラゴンとしては優秀な性格だったので二重に嬉しかった(この前レベル100になった)。こういう交流好きなので、今からでも誰かエキシビジョン遊びませんかね?

 

3戦目:Hえいじさん戦

事前考察

この人、通話している時だけでもよく感じるが、人間観察能力が極めて高い。癖を読まれるし観察されている。もちろん悪い意味ではなく、これによって人間関係をスムーズにして各人とのコミュをとる中でガス抜きなどをさせているので、オトナな社会人だ。

フレ戦やマルチをUSMや剣盾で何度か行っている仲なので、使うポケモンの傾向を読まれるのはまずいと思い、ポケモン本編の対戦回数が少なくても何してくるか判るような(例:FCロトム)グッドスタッフではなく、えいじさんが見たことなさそうなポケモンを中心に起用することにした。

まずはそんなえいじさんの傾向だが、天候展開が得意であり、雨アタッカーなどにさらに剣舞などを積ませることはしない速攻タイプの構築が多い。よって積みアタッカーやど忘れアシレーヌなどはあまり想定しなくてよいと判断した。

また、パートナーズを見る感じは♂イエッサンの通り(というかエスパー技の通りが)非常に良いため、イエッサンで掃除して残りのダイマエースを通す構築に決定。トリル対策の黒い眼鏡キザン、コーバナの並びにイージーウィンしやすい草食ヌメルゴン、あとは使いたくなったタンザン弱保ウオチルドン、もしもの積みエース入りを最低限流すためにAB振りレッドカードリサイクルゴンべ(カビゴンは使えない八十神…)の採用となった。

 

実際の対戦の流れ

試合当日に雨の降ってる場所がなくてヌメルゴンが育成できず、ドラミドロを急遽用意して対戦に臨んだ。

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予想で積みエースはいないと思っていたが、積みエースっぽいのがたくさんいる構築になっていた。とてもビビっていた。

初手はトリルが一番まずかったのでキザンを先発、イエッサンは刺さりがいいので選出、ラストはテンパって出したくなったウオチルドンで挑むことになった。

相手の初手はエージ。身代わりビルドに負けるのがいやだったのでアイへを選択したが、火炎ボールで二階級特進。2番手はスカーフイエッサンだったので猛火エースバーンをワイドフォースで葬った。

次のガモスに蝶舞をまんまと積まれるものの、臆病最速スカーフのため上から2回しばいて終了。

ラストのマリルリダイマウオチルドンのダイスチルで難なく突破して危なげなく勝ちを拾った。

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反省会
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えいじさん視点(一応この画像は録画が残ってたのを切り抜きしたので本番時は見てません)。実はガモスを2連続のワイドフォースでなんとか削りきったが、このHP残量的に蝶舞を積んでいることもあり、ダイマすれば耐えられているはずである。ダイマ飴の上げ忘れには気を付けよう!()

 

反省会というか残ってたキャスを見た時に「モブちゃんはロトムとかオンバーンとか普通に強いの使うから、ゴリランダーとかニダンギルとかランクルスかな」とか言われてて焦った。グッドスタッフあまり入れないことによる混乱の作戦は成功したようである。

また、ツイートによって「ニダンギルとウオチルドン出したい」というブラフも受け取って思考に組み込んで貰えたのは僥倖だった。ただ、このおかげで重めなウルガモスを呼んだ可能性があるので、次はパートナーズと共に決めておきたい。

 

やそ杯決勝トーナメントについて

以上の結果、なんだかんだ全勝で勝ち進んだので、皆に優勝を約束していざ出陣!

別リーグのほうで、いつも色々仲良くしてもらっているえいじファミリーのぽっぽくん(@poke_poppo_08)がトーナメントまで勝ち残ったを聞き、負けられないな、と決意を固めた。あと、トナメじゃなく総当たりだと勘違いしていたので、対戦数が少ないのは心的に非常に負担が楽だった。

 

ここで余談を。コンペリーグとサファボリーグ全32人を眺めると、パートナーズ紹介のリーグカードで自分の好きなポケモンや戦術について以外のコメントをしているのはモヴただ一人である。特別愛しているポケモン単体がいない(化石は箱推し)し、好きな戦術や戦術ブラフを情報として与えるのも嫌った結果、えいじさん宛の空リプをコメントに書いたが、まさか決勝まで上がるとは思っていなかったので、「パワスワツボツボみたいなやばいことするよ!」って言ったほうが良かったかもしれない。めっちゃ後悔してる。

 

閑話休題。決勝トーナメントに上がったのは次の4人となり、トーナメントの最初の対戦(準決勝)はモヴvsしあさん、りゅうぐんさんvsラプラスさん、となった。

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4戦目:しあさん戦

事前考察

予仲間大会やランクマを自分のペースで楽しむ、いわば僕のような相手だと思ったので、予選の手ごわそうに見えた人たちと違って特に人読みはなし。

やそ杯のルールにある、パートナーに選んだポケモンを一匹はパーティに入れること!(絶対選出ではない)というルールに則り、相手のパートナーズに強いポケモンを選択、その補完の策まで考えることに決めた。今までと変わらない戦術に見えるだろう。しかし、しあさんが自分のペースでの仲間大会に参加するくらいのエンジョイ勢感を感じることから、僕のように通したい子を軸に据えてあとは流れで…という人だと判断。今までのように「1戦目:相手のトリルを崩す、2戦目:お香トリック、3戦目:イエッサンで掃除」というような具体的な戦術を立てずに、柔軟な選出ができるようなパーティを組むことを意識した。

余談だが、かみなりフェストのクレジット動画に名前が載ってる方なのでこちらから一方的に見たことはあるハズなのだが、8月になるまで僕の方は気づかなかった。しあさんごめんなさい。

実際の対戦の流れ
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パッチラを一匹刺すことは確定していたので、コットンガードを積んでくるバイウールーを警戒した火炎放射入りの珠パッチラを選択。パッチラゴンは地面タイプに弱すぎて話にならないのでマンムー警戒のギャラを選出した。試合後から記事を書くのに期間が空きすぎて初手が誰だか覚えていないが、ドラミドロだったかな…?

 

初手パッチラゴンか何かで出し負けしたせいで、ギャラドスへの交代。鈍感ではなく、剣舞もなかったので威嚇をきっちり入れられた。が、しかしフリドラ持ちマンムーということが交代してから判明、オボンのみを持たせていたためケアはできて襷つぶしくらいはギャラでもできたが、あえなくダウン。パッチラゴンを再度登場させ、威嚇の入ったマンムー地震をなんとか耐えてダイジェットを積むことに成功。続くバイウールーはパッチラの自慢のダイバーンでダメージを与え、相手のダイウォールにより3ターンのダイマックスは終了した。火炎放射の命中は100なことが幸いしてそのままダイマしたバイウールーを突破して、S1段階上昇パッチラゴンで残りを掃除するだけとなった。コットンバトンバイウールーからの詰め要員であろうフシギバナとの対面で、お互い1ターンだけ技外しのお見合いが発生(自覚があるのかないのか…)、次のターンには逆鱗で突破して辛くも勝利を手にすることができた。

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反省会

持ち物入れ替えが面倒くさがりのせいでテキトーにオボンや半減実を持たせがちだが今回は役立った。

本業である化石統一で非常に使い勝手が良かった役割破壊の特殊技持ちパッチラゴンの刺さりが今回も勝因を生んだと胸を張りたい。

 

5戦目:ラプラスさん戦

事前考察

メタゲーム5戦目になるとさすがに考察に疲れてしまった。予選でしのぎを削り合ったヘビボブロックのみんなのポケモンを使いたいな、と漠然と考えていたので、対戦当日になってから育成済みの中と相談してサクッと決めた。

実際の対戦の流れ
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見せ合い時点で「こんなに強そうなポケモンを連れてきたのに、相手のパートナーズのオシャレ度合いヤバいし、それでもってこっちの選出に刺さるようなダグトリオとかを選んでいるし、もう無理なんじゃないかなぁ」感がヤバかった。ミカンさん要素でイエッサン!とんチキさん要素でシザリガー!とかちょっと強そうな個体を入れただけみたいな雑な組み方の自分を戒めたい。

2年前の試合の選出を覚えていないが、初手スカーフイエッサンだったかにボコボコにされたはずなので、パッチラゴン×2とかであることは間違いない。敗北。

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反省会

「対戦相手みんなのポケモンから1匹ずつ持ってくる」という熱意の時点で、同ブロックのことしか考えていない僕よりもラプラスさんが一枚上手だった。

あとは「柳の下のどじょう」をするにしても、どこかの試合のパーティそっくりそのまま、のほうがパーティバランスが歪むことがなく、よかったかもしれない

 

6戦目:kouさん戦

事前考察

 トーナメントとは別に、別のブロックのkouさんにエキシビジョンマッチを申し込むことができた。kouさんを簡単に紹介すると、サファボブロックに進化前をたくさんつぎ込んだやばい人、である。対戦するルールは、お互いのリーグのプールから選択、という感じである。

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人読みも何もあったもんではないが、少なくとも変な型か強い型を出してくる感じであることから、自分も同じように使いたい子をつぎ込んで普通に勝ちに行くことにした。考察が面倒というかしてもしょうがない人はいるものである。

(余談:それぞれガチ解説すると、ヒトモシは炎でトリル使いの中で一番遅く、特性と技により積み技や身代わりを無視できる。ラビフットとドロンチは進化後とほぼ変わらないことに加えて、他の人がドラパドロンチを使えるようにするメタゲームの加速化も担っている。バケッチャもトリル、ミツハニーは過去作産OKにおいてははりきり追い風エースといった具合である。結構強い。)

実際の対戦の流れ

2年以上前の試合なので普通に忘れた。マジで申し訳ない。
お互いのブロックから連れていけるポケモンを選んだので、熱暴走フワンテとかゴンべとかを連れて行ったはず。
楽しかったことは覚えている。

反省会

手違いで対戦画面のスクショをswitch上で消しちゃったから、画像を通した臨場感が何も伝わらないのがダメ。

 

感想:つくづく一人ではポケモンできなくなったね、という気持ち

正直な話、剣盾を始めるまでは、一人で黙々と孵化をしたり、仲間大会も自分で何を出るか何があるかをチェックして遊んでいた。

しかしながら、やそ杯を行った2020年からはポケモン関係の人々と知り合って通話をしたり直接会ってマルチバトルをするなど、

 

やる気とは

 どうやってやる気を取り戻せばいいんですかね?というのは往々にしてある。家事がなんかだるい、仕事は繁忙期ではない、ポケモンの対戦環境に張り合いがないetc.

 オタクの日常、まあつまり趣味という範疇ですらこの魔の手は忍び寄るものである。Twitterで人に絡みに行く体力、ゲームの時間を犠牲にはしていたけどすごかったな…

 

 実生活にしても何にしても、一回ぷつりと途切れるとどうも動けなくなる。一括でやれるところは全部終わらせたい!な人間なので、今日の進度はここまで、というやり口がどうも似合わないタイプだということにようやく気付き始めた。

 自分でも真面目(少なくとも悩み方などは典型的なオールドタイプの日本人)だと思っていただけに、一夜漬けタイプであることをまざまざと思い知らされて悩む姿はなんだか今更な悩みだ。こういうのはもっと小さいころに向き合うべきだと苦悩させられるとは…

 

 日々の生きる燃料が最近は動画をダラダラ見ることである。ただしこれも最近は充電効率が悪いのか、ダラダラと見続けて休日が終わるなどしているために、もっとこうクッソ面白い本のシリーズを読むとか、自身の食指を動かし続ける(自分をなだめすかしつつ、というやつか)趣味を引っ張ってこなければなるまい。…ポケモンやってれば充電される日常エネルギー、そんな時期が早く戻ってくるとわかりやすくてありがたいのだが…

 と、色んなことを反省した午後であった。まあこれを書いたからと言って、本棚が綺麗に整頓されるわけでも洗濯物が畳まれるわけでもないので、動画でも流しながらやらざるを得ないのだろう。

 恋というのは張り合いのある燃料になることがよくわかるなぁと気づかされてしまった。うおおお伏せとこう。

 

 一応、日がな過ぎていくのではなく、月~日で必ず一回は外出して働かなければならないという今の生活中は、動画でチマチマ充電するスタイルでもいいのかもしれない。土日出勤のない7月以降の自身を検討するための着火剤になることを願って筆をおくこととする。

2022年上半期反省会

そろそろ2022年も上半期が終わるので自分用に振り返りをする。2021年末に行ったのとほぼ同様。

 

2021年から進んだこと、進んでないことのチェック

できた
・短編集下書き1個済み

・種族統一記事6月末までに終わりそう(?)

・BDSP殿堂入り(尚、シンオウ図鑑が完成していないので全クリはしていない)

・過去作周回(カウンターキモリゼニガメの終了)

・レジェアル(ストーリークリア、尚化石ポケの全ボール回収などは未定)

できてない

・トリプル

戦ヴァル

・過去作BP稼ぎツイキャス

 

2021年1月の種族統一飲み会の記憶があまりなくて、次の7月に開かれるのが期間そんなに空いていないと知った時に笑ってしまった。お前…

2月から4月にかけてえいじファミリーと沢山遊んだり、もーとさん家に行ったりヤタガラさんが宿泊したりと、オフでポケ勢と遊ぶ機会がめちゃくちゃあった。とてもよいことだと思っている。

 

今後2022年下半期以降のモヴのアカウントでやりたいこと

★Storm会戦…7月末?8月? それくらいをメインに

TRPG…ゆうこややダブクロを。マダミスも並行して新しく買うなどしたい

★過去作周回…4世代に移行させた個体のレベリングなどを6月から始動したい

★今後やるゲーム一覧…十三機兵防衛圏、ゼノブレ3(7/29)、スプラ3(9/9)、ポケモンSV(冬)、BotW2(2023春)

★化石ポケモン8世代振り返り…ガラル化石やシンオウたちの新技、ダイマに関してなどの記事を11月頭に出したい。

 

消化したいゲームコンテンツが多いため、ポケモンSV発売してからはツイキャス含めて企画側に回ることはほぼないと思います。ただし、共催であれば手伝います。

7世代終盤から(頭の中では)一企画考案者、一発信者として活動していましたが、Storm会戦が完全に終了次第、今後はコンテンツの一消費者、文字通りモブに戻りたいと思います。このブログに投げるものも個人的な雑文が多くなり(更に記事数自体が年間5とかレベルに落ちる)、Twitterもそこまで覗くことがなくなるのではないかと思います。←このように発言しておかないと自分にかけた暗示が解けないので、この記事はやはり徹頭徹尾自分用以外の何物でもないです。

モヴ君の日常短編集 ~シャニ聖地編~

 コロナ禍で出かけるのってどうなの?とかTwitterで言われるのもあれなのと、ツイートよりもブログ形式のほうがいいと思ったので日記を二つ書いておきます。2本目。

 こういうもので肩慣らししているんだなぁとでも思っていただければ幸いです。

 

2⃣シャニマス聖地巡りの日記

 「聖蹟桜ヶ丘」っていう駅、まあ東京のどこかの場所に友人たちと行ってきました。

 あらかじめ断っておきますが、友人たちは医療従事者の卵なので、感染対策はきちんとしました。その後2週間誰も発熱してないから許して。

 

きっかけ↓(登場人物:ABCとモヴ)
友人A「最近モヴと会ってないな」

友人B「じゃあAとBの共通の趣味のシャニマス、それの聖地巡りついでに会おう」
モヴ「ちょっとだけシャニマス履修してたから賛成」
友人C「俺はシャニ知らないけど散歩は好きだから付き合いたかった。当日ちょっと熱あるから出ないね」
モヴ「Cとも会いたかったぜ…これじゃあ俺だけがシャニ知らないマンになるぞ…!」

ポケモンGOの歩行距離稼ぎのついでに出かけたら結構楽しかったので日記に残すことになった、という形です。

 

 言い遅れました、今回はアイドルマスター シャイニーカラーズ」というブラウザゲーム(アプリ版もあり)の聖地巡りをしていく記事です。ざっくりと紹介をば。

 アイマスと言えば2000年代からスタートしたアイドルを育成するゲーム主軸のコンテンツです。アニメ化、グッズ化も目覚ましく、ポケモン対戦をやっているようなオタクコンテンツどっぷり人間であれば耳に入れたことがない、という方が珍しいビッグタイトルでしょう。

 ポケモンで例えるならば、アイマス内では地方ごとに展開されていると考えて、有名な(いや古いか?)「ζ*'ヮ')ζ<うっうー」や「とかちつくちて」はカントー地方のものだと思ってください。「てってってー」はどのアイマスシリーズにもあるので、ポケセンのBGM的な立ち位置かも?

 さて、シャニマスポケモンで例えるならばイッシュ地方です。2作目以降同様のソシャゲ展開ではありますが、ノベルゲームさながらの文章要素でオタクの琴線に触れてくる作品です。可愛い女の子たちと触れ合うゲームの要素だけでなく、ちょっとひねくれたり壁にぶつかった女の子たちの台詞の行間を想像せざるを得ないような文章の展開がファンを魅了してやまない作品であります。

 まあざっくり言うと、萌えゲーの分類にいるけど小説を読んだような読了感を味わえるのがシャニマスという作品になっています。閑話休題

 

 当日に行った順番や道筋をもう覚えていませんが、①~⑤の写真を表示します。当日だいぶウロウロしたからすんなりと辿り着いた記憶が無い。
 「シャニマス 聖地」とかで地図が有志によって作られているので、聖地巡りする人はこういうの下調べしやすくなったんだなぁと感動してしまいました。

 さて、さっそく上の地図の①~⑤を見てきましょう。(本当は友人たちはもっと撮っていたのですが、写真少なくてすみません…)
 僕もシャニマスはプレイ経験が二十時間程度なので、初心者向けのような軽い解説をしていきます。

 

シャニマスにおける丘

 シャニマスではアイドル事務所の近くに公園がある。しかし、ランニングなどで離れた丘に出向くこともままある。高いだけでなく開けているために見晴らしがよく、青春を感じる場面にはもってこいだろう。

 シャニマスの中では「放課後クライマックスガールズ」という5人ユニットが好きなため、↓画像の右の子達が所属するその”放クラ”は丘に来ているイメージが勝手にある。

 なお、ここに到達するまでには森の中を散策する道路があったりするため、禿げた山ではない公園である。ポケモンGOもしやすいかと思われる。

左:丘の背景 右:青春を感じる「意地っ張りサンセット」※ここ丘に来た扱いかどうか忘れた

 

 

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②帽子の飛ばされる階段

 ガシャの最高レア度のうち一枚の演出に写る階段である。階段を上り切ると高台となっており、また、そういった高台(元は山を切り崩したであろう)がぐるっと駅などを囲むようにしているのである。この立地であれば風がたしかに高いところから吹き降ろしているな~、という印象だった。

 さすがに男3人で写っている自撮りを比較として晒すわけにもいかないので、元カード「風吹く丘にはよ来んね」を貼っておく。

みんなもこがたんの気持ちになろう!

 

③よく見る坂

 アルストロメリアと放課後クライマックスガールズというユニットがそれぞれいるのだが、それらのキャラクターのイベントなどで特によく見る坂。アイドル達の寮や家の通勤路である。

 ただの通勤路ながらもイベントもコロッケを買いにいくようなホッコリイベントからガシャの最高レア度の一枚絵になるようなニヤニヤイベント、ちょっと暗い(反省会とかの)話もできるため、行き帰りの会話は交流としてとてつもなく強いものだということがよくわかる。物語を書く際には覚えておきたいものだ。

 正直一番この坂を見れたことが興奮した。

左:寮にお邪魔するチョコ先輩 
右:女の子が真ん中じゃないとか、ソシャゲのガチャの一枚絵として出すの頭おかしい

 

 

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④あの子と出会ったバス停

 シャニマスには、アイドルのプロデューサーに恋心を抱いている描写が”明確に”描かれる子がいる(年上のお兄さんに憧れる、ではなく好意が明らかなのだ)。その内の1人に、「小さい頃に考え方を変えてくれたお兄さんに、大きくなって再開した」という属性を持った子がいるのだが、その子とプロデューサーが再開する場所がここである。

 潜在的な幼馴染属性(という表現で正しいのか?)を持った朝倉透という子なのだが、バスで事務所へと通っているというのも頷ける。地図を見てもらえれば、駅からは遠いことが一目瞭然であり、実際に聖蹟桜ヶ丘駅からこのバス停までバスが通っているのだ。

左:バス停比較 右:「不思議ちゃん」というよりかは「言葉足らずな子」だ。
美少女萌えゲーなのに文章を読ませる原因の1人である。

 

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⑤河川敷

 アイマスアイドルといえば走り込みである。どのシリーズでも、体力作りのために絶対にランニングをさせられている。

 私のイメージでは大体はトレーニングとしてのランニング、あるいは走る企画などでこの橋を背景としたものが多い。

 やはり鍛錬というものは道半ばを痛感させられることである。この背景で夕方だと自身の行いを反省するようなイベントも見られるのでかなり印象に残っている。

左:サンタイベから抜粋 右:その橋の上まで行ければこういうの撮りたかった


 本当にその他にも見てきたし撮っているのだが、前まで使っていたスマホが壊れてバックアップもとらず初期化されたせいで省略している。ドラマなどではともかく、何かのゲームの「聖地巡礼」という楽しみ方を知らなかっただけに、こういう機会に恵まれたのは中々面白かった。この場を借りて、誘ってくれるような心優しい友人たちや、心に残るような文章を投げかけるシャニマスに礼を述べたいと思う。

 

 いやほんと、↓みたいな「国語の問題かな?」っていう文章を本編でも考察班からでも引き出せるソシャゲなので、興味がある人はぜひぜひやってみてほしい。マジでおススメ。

 この記事の下書き自体は日常短編集1回目と同じ時期に書いたため、今更ながら出せてよかったです。

 

ancientmovu.hatenadiary.com

 

 追伸。

 友人Bが5月現在2万8千フォロワーもいる絵師になってました。個人で出した同人誌も売れていて雲の上の人ですね。アイマス沼に沈めた元凶として誇らしいです。最も、僕はアイマスを追っかける体力が中々無いのですが…

「ポケモンの育成方針」という当たり前のお話

 ポケモンには育成方針というものが存在する。という話をしたい。

 少し考えれば当然のことだが、我々人間は基本的には適切な場所では適切な動き方をしなければならない。例に挙げるとすれば、友人と話す際にはタメ語で方言も丸出しでも構わないだろうが、初見で歳の30も離れているような人相手にプレゼンテーションを行う場合にタメ語で知らない方言を使っているようなことをしたら大方クソムーブである。
 同様に、ポケモンにも育成方針は存在する。旅パでは旅パの、対戦では対戦の、それぞれの振る舞い方がポケモンにはあるということである。そして、この稿では主にポケモン対戦においての育成方針の違いが出てくる、ということについて触れていきたい。


 反対意見を先に述べておくと、一般的なオンラインのポケモン対戦ということにおいては、ポケモンという属性自体がキャラクターごとに分化し、必要な仕事で呼び出せばよいような履歴書採用が普通である。つまり旅パではともかく、対戦での振る舞い方は大体”テンプレート”に沿うのではないのか?という話である。例えば、弊社に水タイプを倒せる人材が欲しいのであれば、電気なり草タイプの中から採用したいHAゴリランダーくんやCSサンダーくんを即戦力にすればよいのだ。

 しかし、ポケモンというのはもともと分化されている要素からピックアップする方式だけでなく、ポケモン個々へのキャラクター性を重要視して採用することも多々ある。俗な言い方をすると「○○を使いたかったから主軸にした」というようなものである。最初は水タイプ対策でサンダーを選んだのに、その後サンダーが気に入ったので電気枠や飛行枠がいなかったら(草や水対策枠はいるのに)サンダーを選んでいる、あるいはサンダー入りの飛行統一をする、なんていうようなものである。その場合、ただ”テンプレート”に沿うように採用し、周りを整えるのも一興だ。しかし、パーティ内での仕事を与えるために”テンプレート”から外れた変な型に変えられるというのが、「主軸にしたい」パターンに見られるのではなかろうか。

 

 さて、対戦内でもポケモンの振る舞い方が変わってくるという本題に入ることとする。育成方針が違えばどのような結果をパーティにもたらすのだろうか。

 ここで、育成方針の違いについて、ポケモン対戦でランクマッチなどを行っている人、及びそれに近い思考を持つ人にとっては、とても当たり前の話なのである。例えば対戦においてムゲンダイナを採用する場合、S130族スカーフというスイーパー期待や、眼鏡やメテビのダイマを切らない火砲のアタッカーヘドロ+コスパ再生の受けなど、ムゲンダイナという1種族なのに使い方が(あるいは倒せる敵が)ガラッと変わるのがよくわかるだろう。どういうムゲンダイナがパーティに合うかどうかを考えながらパーティに入れるのがトレーナーの腕の見せ所の一つであることは間違いない。

 もっと別の例で詳しく見てみよう。威嚇ガオガエンの振り方を3つ想定する。①HB振り、②HD振り、③AS振りである。

 ①HB振りは、物理アタッカー相手に後出しすることができる。王ザシアンの巨獣斬+聖剣を耐え、威嚇+鬼火などで目当ての物理ポケモンを弱体化させてこちらのアタッカーを通しやすくするようなことが主な目的である。

 ②HD振りは、特殊アタッカーに対して投げてバークアウトや捨て台詞で弱体化や攻撃を行うことができる。ガオガエンは炎/鋼/霊/悪/氷/草に耐性を持つので特殊アタッカーにタイプ的には強く、HDにするとイベルタルの特殊ダイジェットのような交代読みですら確定3発に抑えて捨て台詞ができる。よって、物理特殊問わずに広くサイクルの駒になるのが目的である。

 ③AS振りは、威嚇で最低限のデバフをもった物理アタッカーとしての運用ができる。炎悪の攻撃範囲は広く、単タイプでは両方を半減できるポケモンはいない。また、①や②では努力値も技スペースも厳しいが、アタッカーとしてサブウエポンを採用すれば苦手なバンギラスを上からけたぐりしたり、ラムギャラドスをケアできない鬼火ではなく雷Pを差し込むこともできる。もちろん威嚇さえあれば対面で聖剣ザシアン程度には撃ち合いで負けないので対面要素やとんぼ返りなどの対面操作も兼ね備えている。したがって、自身でサイクルを崩せる要素を持った対面チックな威嚇枠が目的となる。

 さて、一つずつ解説していたがこれを比較して、何が一緒で何が違うか簡単に見よう。①②③共通して、炎枠で威嚇ができるのでナットレイ、型によってはザシアンを相手できる。①②はH振り以上の硬さがあるので、鬼火採用であればゼクロムのような物理ポケモンにも仕事ができる。③は等倍物理相手には押し負けるが、バンギラスの処理ができる。①は巨獣斬+インファイトのザシアンまで相手ができるが、②や③は無理である。②はイベルタルのダイジェットを確3に抑えることができるので①③と比べて簡単に起点にならない。

 単体のポケモン相手の振る舞いが努力値や技の採用でこのように違ってくるのだから、パーティにとってどのガオガエンを採用するかは絶対に変わってくる。パーティにフェローチェカマスジョーといった耐久のないポケモンばかりだった場合、確定数をずらしたい中火力やダイマックス相手に時間を使うことができる①②のほうがいい。間違っても③を入れたらザシアンへの対策が減るだろうことは想像がつく。ダイマックスなどの要素を含めて物理相手に強いアタッカージュラルドンがパーティにいれば、①よりも②のほうが特殊もカバーできるので幅広く受けにいけるためより適任だろう。別のパーティにオリジンギラティナのようにサイクルを崩すのに時間のかかるポケモンがいれば、サイクル戦が得意なバンギラスなどを即崩せる(しかも①②のおかげでバレにくい)③がいいのではなかろうか。

 以上のように、ポケモンにはただ一つのテンプレートで成り立つのではなく、育成方針というものが絶対に存在する。狭義のポケモン対戦であるシングルランクマッチですら、このようにパーティによって変わってくるのだ。

 

 さて、本題である。シングルでこうなのだから、他の環境であればどうなのだろうか。トリデプスを例にしてみる。

 トリデプスはシングル化石統一であれば物理型を使う必要がほぼないため物理型で育成する必要がない。化石統一の中では特殊炎を使う子がほぼいないため、ナットレイを対策する枠としてはジャイロなどに受け出しもできるし特殊炎が撃てるトリデプスは特殊がメインになるからである。物理型でアイアンヘッドを使った場合、アバゴーラと同じダメージ量しか与えられないことからも物理であることが必要ないことが想像つくだろう。

 また、起点作り型についてもシングル化石統一では同様である。頑丈ステロ反射技に放置されない地割れ吠えるや挑発対策のマジコもあるので通常パにはいてもいいかもしれないが、化石統一でのステロはまず鋼などのステロが痛くないポケモンを出されることや、型破りドリュウズなどの天敵がいることから簡単に仕事ができるものではないのである。よって、特殊トリデプストリデプス内ではメジャーになるだろう。(BDSPでボディプレスを貰えていればよかったのに…)

 しかし、これだけ批判された物理トリデプスに関して、トリプルバトルで化石統一(あるいは通常でトリデプスを採用でも)をする際に、ワイガが使えてハイボや滅び耐性があり、硬いニンフィアにA特化アイヘで半分以上はダメージを与えられるのでアリである。

 また、攻撃性能が低いトリデプスだが、旅パでトリデプスを使うならばPPの少ない中で唯一安定したPPのアイアンヘッド+デパートなどで買える火炎放射などの技マシンで頑丈持ち両刀アタッカーとして使用することができる。レジェンズアルセウスでも歪み出現で手に入れてパーティに入れたならば、後出ししやすい鋼タイプの1匹で鋼技/岩技/大地の力で物理特殊問わず広く範囲をとっていくことができる。

 

 こういう風に育成方針は対戦環境やパーティを組むときに左右されるのだが、一般的なシングルだのダブルだののイメージにとらわれず、あるいはコンセプトパーティに合わないだろうと思っていた型の育成も、新たな方針が見えてきてよいと思われる。

 そういう意味で、その1種族のポケモンの型をASだろうとHBだろうとCDだろうとパーティに必要だから合法的に作ることができる種族統一ってやっぱいいよね。おしまい。